映画を読む

ドイツ某都市にて勉強中です。「映画を読む」と題して、観た映画の感想や印象等を淡々と書いていこうと思っています。ネタバレに関しては最低限の配慮はしたいですが、踏み込んだ内容も書くと思うので、気にする方はご注意を。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アウシュヴィッツにおける道化、あるいは喜劇と悲劇の沈黙(エリック・フリードラー「道化師」/Eric Friedler "Der Clown" 2016年)

大分(一年ほど?)前になるが、エリック・フリードラー「道化師」(Eric Friedler "Der Clown" DE 2016 115 Min. Blu-ray)を鑑賞した。1972年に撮影されたものの未完に終わったジェリー・ルイス「道化師が泣いた日」(Jerry Lewis "The Day the Clown Crie…

自己目的化した権力構造と、その只中に差し込まれる小さな花(アッバス・キアロスタミ「友だちのうちはどこ?」/Abbas Kiarostami "Khane-ye doust kodjast?" 1987年)

数か月前になるが、アッバス・キアロスタミ「友だちのうちはどこ?」(Abbas Kiarostami "Khane-ye doust kodjast?" IR 1987 83 Min. 35 mm. オリジナル+ドイツ語字幕版)を鑑賞。 あらすじ イラン北部のある小学校の教室にて、宿題を指定のノートに書いて…